■メタボリックと大腸癌 記事詳細  
 
  メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の患者は
生涯に大腸(結腸直腸)癌を発症するリスクが75%高いことが新研究により示され、オーランドで開催された米国消化器病学会年次集会で発表された。メタボリックシンドロームは、3〜4種類の疾患が重なったもので、いくつかの癌をはじめ特定の癌の予後を悪化させる可能性があるとされる。米サウスカロライナ医科大学のDonaldCarrow博士らはメタボリックシンゴロームによって大腸癌リスクがどの程度増大するかを知るため、米国立健康統計センターが毎年実施する全米規模の調査である国民健康聞き取り調査の2000年〜2003年のデータを調べた。メタボリックシンドロームの既往がある患者(約1200人)及び大腸癌の既往がある患者(350人)について検討した結果、年齢、人種、性別、肥満及び喫煙などの因子について調整しても、なおメタボリックシンドロームのある人は大腸癌リスクが有意に高いことが判明した。
 

 
 
2009年01月25日