■世界気温、史上3位タイの高さ エルニーニョが一因 記事詳細  
 
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気象庁は14日、2009年の世界と日本の平均気温の速報値を発表した。世界(海面水温含む)は平年(1971〜2000年の平均)より0・31度高く、1891年の統計開始以降、3位タイの高温になる見込み。日本は平年を0・58度上回り1898年以降、7番目の高温。


 気象庁は、地球温暖化のほか、南米ペルー沖で海面水温が上がり異常気象を引き起こす「エルニーニョ現象」により、海面水温が高かったことが一因とみている。海面水温だけだと史上2番目の高さ(平年差プラス0・23度)だが、陸地は5番目(同プラス0・55度)になるという。

 陸地は欧州や中東、東アジア、北極海周辺で特に高温となった。海面水温は、太平洋赤道海域やインド洋で高かった。

 エルニーニョ発生時は世界の平均気温は高くなる傾向があり、過去にも年平均気温が観測史上最高だった1998年や、3位タイだった2002年と03年にも発生していた。

 年平均気温は、世界約1300地点(陸上のみ)、国内は17地点の観測を基に平年差を算出している。

中日新聞12月15日朝刊より


 
 
2009年12月15日