■日本人の死亡原因 記事詳細  
 
  治らない病気の代名詞、がん。実際には胃、大腸、乳、前立腺など多くのがんは、早期ステージで発見し、手術等で根治を目指して治療した場合の5年生存率は9割以上。進行がんについても、近年登場した抗体医療など分子標的薬のおかげで、治療成績は向上している。それでも日本人の死因のトップががんである事には変わりない。1月1日に厚生労働省が発表した人口動態統計によると、2009年の三大死因別死亡数(推定値)はがんが34.4万人心疾患17.9万人、脳血管疾患12.1万人がんは1981年以来、29年連続で日本人の死因のトップを占めている。心疾患と脳血管疾患も死亡者数合計30万人とがんに匹敵。疾患の部位は異なるが、心疾患も脳血管疾患も、動脈硬化をはじめとする血管異常に由来する。高脂血症、高血圧症、糖尿病などが危険因子だ。  

 
 
2010年01月23日