■2010年はメモリとパソコンの価格が上昇する見込み 記事詳細  
 
  部品不足による値上げ圧力が続くため、2010年のパソコン価格は横ばいか、場合によっては上昇することになりそうだ。なかでも大きな要因になっているのがメモリだ。

調査会社 iSuppli の実施した半導体サプライチェーン動向の最新報告によれば、メモリに対する需要が供給の大きな圧力となって、前年比で価格が上昇しており、今後も続くという。

メモリ需要がきわめて大きいため、2010年第1四半期における全世界の DRAM 売上は、2009年の第1四半期と第2四半期を合わせた数字を上回ったという。実際、2010年第1四半期の DRAM 価格は、2009年第4四半期と比べて上昇している。例年のこの時期は、DRAM の価格がパーセンテージにして2桁の低下を示すのが通常だ。

iSuppli の予測によれば、2010年通期におけるメモリの平均販売価格 (ASP) は、2009年の水準よりも16%ないし17%上昇するという。幸いなことに、パソコンの価格はここ数か月のガソリンほど急騰しないだろう。ただし、大幅に下がるという見込みもない。

iSuppli の DRAM 市場担当シニアアナリスト Mike Howard 氏は、次のように述べた。「パソコン価格は毎年徐々に低下しているが、エントリーレベルのノートパソコンについては、500ドルという現在の価格水準を保っている。需要があるため、通常のような値下げ圧力となる要因は見あたらない。したがって、かつてほどの積極的な値下げを行なわなければ、パソコン OEM 先の各社は利益率を維持できる」

5月12日12時21分配信yahooニュ-スより掲載
 

 
 
2010年05月12日