■プリウス標的に被害急増 三重、三角窓割りカーナビ盗む 記事詳細  
 
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津市や三重県松阪市一帯で、トヨタの人気ハイブリッド車「プリウス」の車内からカーナビが盗まれる被害が多発していることが分かった。共通するのは、プリウスの三角窓を割ってドアを解錠する手口で、松阪市内では一晩で6件の被害が集中した日もある。津署は、プリウス専門の窃盗団による犯行の可能性があるとみて、管内のトヨタ系販売店に今月半ば、顧客に注意を呼び掛けるよう文書などで要請した。

 三重県内では今年に入ってカーナビの盗難事件が増え、津市や松阪市では6月ごろからプリウスが被害に遭うケースが急増した。中でも津署管内では、今月1日以降の20日間で、計25件のカーナビ盗難事件が発生し、被害車両の多くがプリウスだった。

 捜査関係者らによると、犯人はプリウスの助手席ドアの前部か、車体後部のいずれかの三角窓を特殊な工具で破壊。鍵を開けて車内に侵入し、わずか数分でカーナビを抜き取っていく手口が多い。面積が小さい三角窓は飛び散るガラス片が少なく車内での犯行がしやすい上、大きな音もしないという。

 犯人は、車内に置いてあるカーナビの取扱説明書も一緒に盗んでいくことが多く、盗まれたカーナビはインターネットのオークションなどで販売されている可能性がある。

 トヨタ系の販売店関係者によると、昨年5月に発売された新型の3代目プリウスは、専用のカーナビが標準装備されていた旧プリウスと異なり、他の車種でも使用可能なカーナビを取り付けていることが多く、逆に狙われるようになった恐れがある。

 盗難防止に向け、三重県警は車に警報装置を取り付けたり、車庫の前に柵や鎖を設置したりする対策を呼び掛ける。

 一方、警察庁広報室は、プリウスのカーナビ被害について「車種別の統計はなく、把握していない」と説明している。

(中日新聞)


 
 
2010年08月25日