■女性の平均寿命86・39歳で5年ぶりに短く…男性は79・64歳 記事詳細  
 
  平成22年の日本人の平均寿命は、男性が79・64歳で5年連続過去最高を更新し、女性は86・39歳で5年ぶりに短くなったことが27日、厚生労働省の調査でわかった。前年比で男性は0・05歳延び、女性は0・05歳短くなった。厚労省は「昨夏の猛暑により、熱中症などによる死亡者が多かったことが影響したのでは」と分析。一方で「世界的に見れば依然高い水準を維持している」とも話している。

 厚労省によると、昨年の熱中症による死亡者は、女性は前年比707人増の798人(うち65歳以上が720人)、男性は同比775人増の920人(同642人)で、男女あわせて過去最多を記録した。男性は、がんなどの3大疾患による死亡率などが改善したため、平均寿命が延びたとみられる。

 平均寿命は、その年生まれた0歳の子供が、何年生きられるかを示す数値。世界では女性は26年連続で長寿世界一で、男性は昨年の5位から4位に上昇した。

 厚労省によると、男性の平均寿命の1位は香港で80・0歳。2位はスイス(79・8歳)で、イスラエル、日本、スウェーデンと続いた。女性は、香港(85・9歳)が2位となり、以下フランス、スペイン、スイス、の順。

 22年生まれの新生児が65歳まで生存する確率は、男性で86・9%、女性が93・6%だった。90歳までの生存確率は男性が22・0%、女性が46・1%。将来、3大疾患で死亡する確率は、男性が53・97%、女性が50・88%だった。

産経新聞より
 

 
 
2011年08月01日