■高齢者施設、面会制限を緩和…換気可能な別室や発熱なし条件 記事詳細  
 
  厚生労働省は22日、新型コロナウイルス対策を検討する助言機関の会合で、高齢者施設の面会制限を緩和する条件を提示した。新たな感染防止策として、家族らが面会する際は換気可能な別室で行うなど、具体的な注意点を挙げた。不必要な外出制限もしないよう施設側に求めており、高齢者の心身の機能低下を防ぐ狙いがある。

 政府は新型コロナの基本的対処方針で、施設での面会に関して「一時中止すべきだ」としている。最近は施設での大規模な感染者の発生は減っていることから、厚労省は面会を一律に中止するのではなく、地域の流行状況などを踏まえて管理者に制限の程度を判断してもらう方針に切り替えた。

 制限緩和の考え方は15日付で自治体に通知した。面会時の注意点として、〈1〉入所者の部屋での面会を避ける〈2〉のどの痛みやせき、味覚障害などの症状がない〈3〉手指、飛沫(ひまつ)が入所者の目や鼻などに触れない〈4〉同居家族に発熱やせきなどの症状がない〈5〉感染者との濃厚接触者でない――などを掲げた。また、施設での日常の感染対策として、職員が体調不良を申し出やすい環境作りや、換気の徹底を盛り込んだ。

10月22日23:20配信 読売新聞オンラインより
 

 
 
2020年10月23日