■7月から「電池の捨て方」が変更、2つのルールが設けられる ごみ収集車での火災多発が理由 名古屋 記事詳細  
 
  7月から名古屋市のごみ出しに関するルールが変わります。それは電池の捨て方です。目的は、事故を防ぐためです。


 製品評価技術基盤機構「NITE」が公開している実験映像。リチウムイオン電池が搭載されたモバイルバッテリーを、ごみ収集車で押し潰してしまった状況を想定したものです。

 しばらくすると、押し潰されたモバイルバッテリーから火の手が上がりました。しかし、危険なのは発火だけではありません。場合によっては、破裂した電池が近くで作業していた人などに当たり、事故になる可能性もあるのです。

 名古屋市によると、過去3年間で起きたごみ収集車の車両火災は90件あり、このうち3分の1にあたる30件はリチウム電池が原因だといいます。

 名古屋市に住んでいる皆さんに「電池の正しい捨て方」を知っているか聞いてみました。

「どう捨てたらいいか分からないです。捨て方が分からなくて溜まっています」(名古屋市民)
「悩みます、出す時に。だからアルカリ電池は溜まっています」(名古屋市民)

捨てる際には2つのルールが設けられる
ビニールテープで絶縁処理をした乾電池とモバイルバッテリー

 これまで名古屋市では、乾電池は「不燃ごみの日」に捨てるルールでした。ボタン電池はホームセンターや家電量販店で、モバイルバッテリーなどの小型充電式電池は環境事業所などで回収してもらうなど、電池によって捨て方が違いました。

 その電池の捨て方が、7月から変わります。

「今まで、電池の出し方は種類によって変わっていたんですけれども、一括収集で毎週1回、プラスチック製容器包装ごみの日に集めるようになります」(名古屋市環境区作業課 松岡直宏主査)

 7月からは「プラスチック製容器包装ごみの日」に、全ての種類の電池を捨てられるようになります。便利になる一方、捨てる際には2つのルールが設けられます。

 1つ目は「捨てる前に絶縁処理をすること」。電池を捨てる際にプラス極とマイナス極にテープを貼って、電気が通らないようにしなければなりません。モバイルバッテリーの場合は、充電ケーブルを刺す穴をテープでふさぐ必要があります。

市指定のごみ袋は使用不可 捨てる時は「中身の見える袋」で
捨てる時は「中身が見える透明な袋」で

 2つ目は「名古屋市指定のごみ袋は使用不可」。捨てる際は一般のごみと区別するため、名古屋市指定のごみ袋は使えません。中身が見える袋を使います。

 この新しいルールの目的は、危険を回避するためだといいます。

「燃え広がる前に消火できているケースが多いですが、大きな被害になるということもなくはないので、7月からはプラスチック製容器包装と同じ日に集めるので、袋を別にしてちょっと横に離して置くようなかたちで出していただきたい」(松岡直宏主査)

(6月14日 15:40〜放送 メ〜テレ『アップ!』より)
 

 
 
2022年06月16日