■家庭医普及に官民動く 初期診療に対応 記事詳細  
 
  総合的な診察能力をもつ「家庭医」の普及を官民で後押しする取組が始まる。厚生労働省は近く発足する医療・介護の国民会議(仮称)で病院勤務医の不足などに対して家庭医の普及を検討テーマに取り上げる。家庭医とは健康診断や、風邪、ケガなど様々な症状を一通り診察できる能力を持ち、患者の日常の初期診療に対応する。かかりつけ医として健康相談にも応じ、症状の重い患者には大学病院などの専門医を紹介する。
家庭医が普及すると、「何科に行けばいいのか」との患者の迷いを解消しやすくなる。都市部では診察科が消化器内科、脳神経外科など、細かく分かれており、これが病状に対する初期段階での対応を遅らせているほか、医師が「部位をみて患者を診ない」と批判される要因となっている。
 

 
 
2010年04月18日