■夏の節電、政府が地域別目標設定へ 関西15%、九州12%、北海道7% 記事詳細  
 
  政府は14日、今夏に予想される電力不足に対応するため、九州電力管内で12%程度、北海道電力管内で7%程度の節電を要請する方向で調整に入った。最も電力不足が深刻な関西電力管内では、他電力からの融通を前提として15%程度の節電を要請する。政府は同日夜、関係閣僚による会議を開き、電力不足への対応策を検討する。

 政府がまとめた今夏の電力需給の予測によると、関電管内では14・9%の電力が不足。このほか九電では2・2%、北電では1・9%の電力不足が見込まれている。一方、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、中国電力、四国電力では電力不足が生じない見通しだ。

 政府は関電管内の電力不足を解消するため、関電に15%の節電を要請する。さらに、中部電、北陸電、中国電、四国電から関電に電力を融通させて電力需給を間に合わせ、罰則付で利用者に電力使用量の削減を義務づける電力使用制限令の発動をできるだけ回避したい考えだ。融通する側の4社にも5%程度の節電要請を行い、関電に電力を融通するための余裕を捻出する。

 一方、東日本大震災からの復興を妨げない観点から、東北電、東電管内には数値目標付きの節電要請を行わない方針で調整している。

 ただし電力不足がない中部電など4社に節電要請を行うことは利用者の納得を得られない可能性もある。このため政府は電力不足への対応策についてさらに慎重に検討する方針だ。

産経新聞より
 

 
 
2012年05月14日