■全国で相次ぐ「トイレ修理」を巡るトラブル “格安で修理”後に高額請求  記事詳細  
 
  トイレの修理などが格安でできるとうたって、その後高額の請求をするトラブルが相次いでいます。そんな中、愛知県警は、利用者にうその説明をしたとして水道修理業者4人を逮捕しました。


「水のトラブル即解決!!280円〜」

 これは、トイレやキッチン、洗面所などの水漏れやつまりを修理する水道修理業者のインターネット広告です。

 愛知県警は1日、名古屋市北区の自称、水道工事業者の山本涼平容疑者(30)や高橋竜也容疑者ら4人を逮捕しました。

 警察によりますと、4人は、今年、愛知県内の3人の客から、トイレの修理を依頼された際、「作業を始めるとキャンセルできない」などど、うその説明をした疑いがもたれています。

去年7月から約1年間で、1億2500万円以上を売り上げか

 被害者の客は、インターネット広告を見て、トイレの修理を依頼したということです。

 4人は、必要のない配管工事などを持ちかけた上、客1人あたりに約20万円の請求をしたとみられています。警察は、4人の認否を明らかにしていません。

 4人は、「水道救急センター」を名乗り、去年7月から約1年間で、1億2500万円以上を売り上げていたということです。

トイレ修理の工事をめぐるトラブルは、全国で相次ぐ
トイレ修理に関するトラブル(国民生活センター調べ)

 トイレ修理の工事をめぐるトラブルは、全国で相次いでいます。国民生活センターによりますと、5年前は、832件だったのに対し、去年は2675件と約3.2倍に増えています。
 
 名古屋市の消費生活センターにも、多くの相談が寄せられています。

「20代から30代の若い方からの相談が多い傾向がある」「一番上に検索結果で出てきた業者さんが、安心できると勘違いをしてお願いするケースがあるが、数百円は現実的ではないので、そういう表示をされている業者は気を付けたほうがいい」(名古屋市消費生活センター 消費生活課 倉豊課長)

「高くなるんだなという頭に洗脳されてしまった」
修理をしたトイレ(女性提供:今回摘発された業者とは別)

 今回摘発された業者とは別の修理業者にトイレの修理を依頼したという、愛知県瀬戸市の女性は…

「排水管を洗浄しないといけなくて結構な値段がかかるといわれた」「50万円で直らなかったらフローリングとか全部外して、配管も取りかえないといけなくなってしまうから、200万円、300万するといわれてパニックになってきた」(被害を訴える女性)

 女性は「数百円から」という業者のネット広告を見て依頼。修理後には、58万6千円を支払ったといいます。

「高すぎるけど、ここで直しておかないともっと高くなるんだなという頭に洗脳されてしまった」(被害を訴える女性)

トラブルにあったら、消費生活センターに相談を
「クーリングオフ」で、契約が解除できる場合も

 名古屋市消費生活センターは、契約書を受け取ってから8日以内であれば、「クーリングオフ」という制度で、契約が解除できる場合があるといいます。

「すべてクーリングオフが適用されるのは難しい、時間がかかる場合もあるけど、クーリングオフになる可能性もございますので、このようなトラブルにあったら、お住いの地域の消費生活センターにまずはご相談いただくのがいいと思う」(倉豊課長)

(9月1日 15:40〜放送 メ〜テレ『アップ!』より)
 

 
 
2022年09月02日