■マスク着用緩和「いまはマスクを外せるタイミング」政府の方針に専門家が見解 記事詳細  
 
  政府のマスク着用緩和方針について、愛知県立大学教授で感染制御学が専門の清水宣明さんに話を聞きました。

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マスク着用緩和のタイミング 今で問題ない
マスクの着用

−−−5類に移行になるよりも一足先にマスクの着用緩和となりそうですが問題ないですか。

元々マスクの着用は義務ではなく、お願いになっています。そのため法定や法律に基づく調整や準備が要らないことと、感染者が現状大きく減っているので、マスク着用緩和のタイミングは今で問題ないかと思います。

−−−今回の緩和の内容を改めて確認します。現在は屋外では原則不要ですが、2m以内で会話をする場合は着用推奨になっています。屋内では距離が確保できて会話をほとんど行わない場合を除いて、基本的には着用推奨になっています。
3月13日以降は屋外屋内問わず個人の判断に委ねることになり、着用を推奨する場面として、混雑した電車やバスの中、医療機関、高齢者施設は例示されていますが、個人の判断ということで考え方としてもかなり変わりますね。

そうですね。マスクをしていても感染リスクは多少残りますが、そのリスクよりも感染者数が減っているので、切り替えをしても良い時期だと思います。

マスク着用時の感染リスク 1日あたり0.5%
感染リスク

−−−感染リスクが減ったというデータなどはありますか。

今まで色々な研究で、マスクを着けていると着けていない時と比べて感染リスクが約半分に下がることがわかっています。ということは50%感染リスクが残るわけです。
流行期間を100日間とすると、少し大雑把な計算にはなりますが、1日あたりの感染リスクはマスクを着けていても0.5%程度あることになります。
現在の名古屋市や愛知県の感染者数を見ると、隠れ感染者(感染しても検査として出てこない方)を含めても、感染している方は1000人に1人、0.1%程度になります。
そうすると、マスクをしないで感染している方に愛知県で出会う確率は、マスクをしても避けられない感染リスクよりも小さくなっています。そのためマスクはもう外しても良いと思っています。

−−−単純にこの0.5%という数字と0.1%という数字は比べても良いのですか。

はい。0.5%の方は実際には非常に複雑な計算になりますが、大きくは違わない数字になるので比較しても問題ないかと思います。

2023.2.15 テレビ愛知より
 

 
 
2023年02月15日